フューチャーアーキテクトは8月28日、北洋銀行(札幌市)から融資システムの開発を受注したと発表した。融資・ローン業務の効率化が目的だという。
フューチャーアーキテクトは、戦略業務系システム「FutureBANK」をはじめ、金融機関向けのソリューションメニュー「Future Banking Solution」の展開に注力している。金融業務とIT分野におけるコンサルティングサービスからシステム構築・導入、運用・保守まで、顧客ニーズに合ったサービスを提供するという。
北洋銀行は、10行に及ぶ地方銀行のネットワーク「TSUBASAアライアンス」に加盟しており、加盟行の千葉銀行と第四銀行ではフューチャーアーキテクトの「FutureBANK」が本格稼働している。フューチャーアーキテクトはこのシステムを基に、北洋銀行の融資システムを開発する。
新システムでは、事業性融資業務と個人ローン業務におけるプロセス(融資稟議、契約・実行、格付、担保管理)を整備・統合することで業務効率化を図る。また、業務領域ごとに複数のシステムに分散していた顧客情報を集約することで、管理効率を向上させる。
さらに新システムの導入により、事務集中化に向けた環境を構築する。また、営業店と各事務集中センター間での進ちょく状況や不備/実行管理に関する情報共有の仕組みを整備することで、双方の業務効率向上を目指す。
フューチャーアーキテクトは、これまで全国30行の金融機関に業務・システム改革コンサルティングサービスを提供してきた経験を生かし、北洋銀行における業務とITの一体的な改革を支援していくという。