RM-CGはマイクに近い人と遠い人の声量差を調整する「オートゲインコントロール」、オンライン会議時のエコーなどを除去する「適応型エコーキャンセラー」、ファンノイズなどを消して音声を伝える「ノイズリダクション」、音声が響きやすい会議室でも音声の明瞭度を高める「残響抑圧」、人の音声とノイズを自動判別する「HVAD(Human Voice Activity Detection)」といった機能を備える。デモンストレーションでは、ノイズリダクションや残響抑圧機能の有無を披露したが、確かに発言の聞きやすさは段違いに異なった。
LANケーブルでスイッチに接続すると同一ネットワーク上にあるシーリングアレイマイクを検出し、会議室の空間にあわせて自動的に音響を調整するRM-CRは、ADECIAの中核を担うデバイスだ。USB経由でPC、Bluetooth経由でスマートフォンと接続し、ZoomやMicrosoft Teamsといったオンライン会議サービスにマイクの音声を送信する。
RM-CRの特徴は接続性。「Dante」とPoEを採用することで、デバイス間はLANケーブル1本で済む。DanteはAudinateが開発したネットワークオーディオ規格であり、ヤマハのL2スイッチ「SWX2300」シリーズや「SWP1」シリーズ、Cisco SystemsのL2スイッチ「SG300」などがサポートしている。自動でデバイス間の音声配線を確立し、空間に応じた音響設定を実現したとしている。
ADECIAの設置イメージ(出典:ヤマハ)
(出典:ヤマハ)