編集部からのお知らせ
「ZDNet Japan Summit」参加登録受付中! 
新着記事集:「負荷分散」

富士通と東京品川病院、新型コロナウイルス肺炎の診断を支援するAIを研究

NO BUDGET

2020-09-04 14:11

 富士通と東京品川病院は共同で、新型コロナウイルス肺炎の診断に有効とされる胸部CT(コンピューター断層撮影)検査による画像診断を支援する人工知能(AI)の研究開発を開始した。

 この技術は、新型コロナウイルス肺炎が疑われる患者の胸部CT画像に対して、AIが肺の陰影の広がりなどを数値化や3次元で可視化するとともに感染の可能性を提示する。患者1人当たり数百枚に及ぶ胸部CT画像を目視で確認し、新型コロナウイルス肺炎か否かを診断する医師の負担を軽減するという。

想定される新型コロナウイルス感染症の検査の流れ(出典:富士通、東京品川病院)
想定される新型コロナウイルス感染症の検査の流れ(出典:富士通、東京品川病院)

 今回の研究開発では、東京品川病院が有する過去の新型コロナウイルス肺炎の胸部CT画像データから、肺の異常陰影パターンを検出する。それらのデータをAIに学習させることで新型コロナウイルス肺炎の可能性を示すAIを開発し、その技術の有効性を両者で検証する。

画面イメージ(出典:富士通、東京品川病院)
画面イメージ(出典:富士通、東京品川病院)

 新型コロナウイルス肺炎の診断では、肺に見られる異常陰影のパターンと肺全体の異常陰影の広がり方が診断に重要な情報となる。そこで、異常陰影のパターン検出は富士通研究所が開発したAIを活用して行う。さらにCT画像上で肺を右肺末梢、右肺中枢、左肺中枢、左肺末梢の4領域に分割し、各領域の上下方向の陰影分布をヒストグラム化する。

 これにより、医師が胸部CT画像から肺炎の診断をする際、陰影の立体的な広がりを数百枚の胸部CT画像から目視で確認していた診断時間を短縮し、専門医だけでなく新型コロナウイルス肺炎の診断を効率的に行えるようになるという。

 富士通は今後、共同開発した技術のサービス化を検討し、電子カルテ情報と連携させることで活用領域の拡大を目指す。東京品川病院は、院内で実施しているさまざまな研究との融合を目指し、新型コロナウイルス肺炎の診断治療に役立てるとしている。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    Google Cloudセキュリティ基盤ガイド、設計から運用までのポイントを網羅

  2. セキュリティ

    仮想化・自動化を活用して次世代データセンターを構築したJR東日本情報システム

  3. ビジネスアプリケーション

    スモールスタート思考で業務を改善! 「社内DX」推進のためのキホンを知る

  4. セキュリティ

    Emotetへの感染を導く攻撃メールが多数報告!侵入を前提に対応するEDRの導入が有力な解決策に

  5. セキュリティ

    偽装ウイルスを見抜けず水際対策の重要性を痛感!竹中工務店が実施した2万台のPCを守る方法とは

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]