日通、札幌支店で電子契約サービス--既存の書面も一元管理、全社に先駆けて導入

藤代格 (編集部)

2020-09-07 07:15

 輸送、物流業を営む日本通運(日通、港区、単体従業員数3万2280人)で北海道エリアを管轄する札幌支店は、書面契約も一元管理できる電子契約サービス「WAN-Sign」を導入。業務工数を削減しながらテレワーク、ペーパーレスを推進しているという。9月4日、日通子会社でサービスを提供するワンビシアーカイブズ(港区)が発表した。

 支店の統廃合で札幌支店に契約書管理業務が集中。紙の契約業務の限界を感じていたという。特に年度末では関係会社との取引更新、雇用契約など、間接業務の負荷が増加。サービス提供に注力すべきリソースを逼迫しかねなかったとしている。

 電子的に締結する契約に加え、紙で締結した既存契約書を電子化、集約して管理できる「WAN-Sign」を導入。2021年4月の全社導入に先行したという。

 総務部門は出社せずに捺印対応可能となり、在宅で契約事務を処理可能。契約書の印刷、印紙関連業務、税務調査の際の工数なども削減できると説明している。

 WAN-Signは、9月1日に社名変更したGMOグローバルサイン・ホールディングス(渋谷区、旧GMOクラウド)が提供する電子契約サービス「Agree」を電子技術基盤に活用。ワンビシアーカイブズが書類管理事業などで培うノウハウをもとに、紙の契約書の受け入れ、電子化などにも対応できる。

 電子契約の締結方法は、電子証明書で締結、各種法令に対応する「実印版」、メール認証で締結できる「認印版」の2種類。無料プランのほか、ボリュームに応じた有料プランを用意している。

プランイメージ(出典:ワンビシアーカイブズ) プランイメージ(出典:ワンビシアーカイブズ)
※クリックすると拡大画像が見られます

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    セキュリティ担当者に贈る、従業員のリテラシーが測れる「情報セキュリティ理解度チェックテスト」

  2. セキュリティ

    サイバー攻撃の“大規模感染”、調査でみえた2024年の脅威動向と課題解決策

  3. セキュリティ

    従業員のセキュリティ教育の成功に役立つ「従業員教育ToDoリスト」10ステップ

  4. セキュリティ

    IoTデバイスや重要インフラを標的としたサイバー攻撃が増加、2023年下半期グローバル脅威レポート

  5. セキュリティ

    急増する工場システムへのサイバー攻撃、現場の課題を解消し実効性あるOTセキュリティを実現するには

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]