SolarWindsは、同社が実施した「IT Pro Day 2020:You Were Built for This」の調査結果を発表した。
これによると、調査対象のITプロフェッショナルのおよそ3分の2(64%)が、予算の削減、意思決定における責任の拡大、勤務時間の延長などの課題に直面する中で、自信を持つことにもつながったと回答している。また半数弱(46%)がこれまで以上に新たなアイデアを提案する機会に恵まれたと感じており、半数以上(58%)が同様の予期せぬ事態にも対応する準備ができていると回答しているという。
「IT Pro Day(ITプロフェッショナルの日)」は毎年、経験や勤務年数に関係なく、全てのITプロフェッショナルを称える日として設立された。SolarWindsはこれに先駆けて、2020年7月に自社のユーザーコミュニティーに参加中の公共や民間セクターの大企業および中小企業に在籍する122人のIT担当者、マネージャー、ディレクターを対象に調査を行った。
主な調査結果として、回答者はコロナ禍で日常業務が影響を受けた主な要因として、チーム拡大による勤務時間の延長(29%)、責任の増加(28%)、意思決定の要求(28%)、および仕事に関連するストレスの増加(22%)を挙げている。
そしてコロナ禍で達成した業務を通して、提案力が身についた(46%)、今後も想定外の事態に対応できる準備ができた(58%)、想定外の事態に対応できる準備はできたが、リソースやトレーニング、サポートを必要としている(29%)という回答が寄せられている。また回答者の40%が、コロナ禍での実績を考慮すると、今後ビジネスレベルの会議や意思決定においてITの重要性が高まると述べている。
スキルアップの加速については、リモートワークへの移行支援のため、新しい技術について学ぶことが必要だった(26%)という回答が目立っている。またSolarWindsでは、コロナ禍において、ITプロフェッショナルに必要とされるスキルの幅の広さがより明確になったとし、これは役割の境界線が薄れ、サイロが崩壊していることを示唆していると指摘している。
また回答者の3分の2以上(71%)が、リモートワークの支援はある側面では日常的な管理業務を楽にする一方、新たな課題も生み出していると述べている。そして31%が「ニューノーマル時代に必要とされる変化の速さに対応するために、内部プロセスを再検討する必要がある」とし、28%が「管理・メンテナンスを効率化し維持費を削減するために、既存のソリューションおよびベンダーを統合する必要がある」と回答している。
さらに今後のIT組織におけるトレンドについては、チーム間のコラボレーションの強化(53%)、責任の増加(46%)、ビジネスレベルの会議や意思決定におけるIT部門の招集(41%)――などが挙げられている。