本記事は楽天証券が提供する「トウシル」の「TOP 3分でわかる!今日の投資戦略」からの転載です。
今日のポイント
- 5~7月期決算発表:営業赤字拡大を嫌気して株価下落
- かつて成長株として買われたが過去4年は株価低迷
- 過去10年の業績レビュー:過去4年の株価低迷の理由を解説
- 駐車場経営で成長してきたパーク24
- 日本にはシェアリングエコノミー関連の成長株がまだ少ない
- コロナ後に成長が見込まれる株は買い、イオングループにも注目
これら6点について、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。
5~7月期決算発表:営業赤字拡大を嫌気して株価下落
パーク24(4666)の株価は9月16日、前日比126円(6.7%)下がって1759円となった。15日に発表した2020年5~7月期決算で赤字額が2~4月期よりも拡大していたことが嫌気された。コロナ禍で時間貸し駐車場やレンタカーの利用が減少したことが影響した。
パーク24:過去4四半期の営業損益

出所:同社決算資料
ただし、新型コロナウイルス感染症が収束すれば駐車場の利用が回復し、さらにカーシェア事業の成長が続くことで、いずれ最高益を更新していくとの見方は変わっていない。株価が下がっている今が買い場と判断している。
「時間貸し駐車場(Times)」と「カーシェア」で国内トップのパーク24は、シェアリングエコノミー(※注)関連の成長株として高く評価している。
カーシェア事業はコロナ禍のもとでも好調である。短距離の移動に利用する人が増加したため、7月の売り上げは前年同月比プラス7%まで回復している。新型コロナウイルス感染症が収束した後、パーク24は駐車場で安定収益を稼ぎつつ、カーシェア事業で利益を成長させていくと予想している。