電通で顧客企業のイノベーション創出を支援する専門組織「電通ビジネスデザインスクエア」は、従業員調査の自由回答を人工知能(AI)で分析し、多角的な視点で課題を可視化するダッシュボード「VoiScope」を開発した。
自由回答をAIで定量化することで、「事業戦略」「上司」「給与」などに分類された意見カテゴリーごとのネガポジ比較、部署/属性別の比較が可能になるため、組織の強みや課題を把握することができる。また新規事業や新たな人事施策など、企業にとってチャレンジングな取り組みの結果、従業員がどういったことを感じているかをモニタリングし、次の施策の改善につなげることも可能になるとしている。
VoiScopeの分析イメージ(出典:電通)
VoiScopeの画面イメージ(出典:電通)
近年、従業員の声を獲得するはずの既存の従業員調査に対して、限界や形骸化を感じている企業は多く、調査本数ばかりが増えてしまい、効果的な分析ができていない実態が多く見受けられるという。
VoiScopeで大量の自由回答をより深く分析することで得られる発見が飛躍的に増えるほか、調査自体の設問数を減らして従業員の負担を緩和することも可能。また、過去調査を読み込ませて時系列で分析したり、VoiScope用にオリジナルの調査を設計したりすることもできる。