石川県河北郡津幡町役場は、新型コロナウイルス感染症対策に伴う「特別定額給付金」の申請業務に業務用A4スキャナー「fi-7180」と、光学文字認識(OCR)ソフト「DynaEye 10」を活用。
申請書入力業務を2人で対応し、1日2600件以上処理したという。9月24日、提供するPFU(石川県かほく市)が発表した。
約1万4000世帯からなる津幡町は、1週間で1万件、1日2600件以上の申請データ入力処理が必要だったという。頻繁に変更が発生する様式変更への対応も必要な一方、審査、支払い業務にも人手が必要だったという。人員は2人しか割けなかったとしている。
細かく折りたたんだ申請書でも読み込め、のり付けがある場合は処理を停止できるfi-7180と、ユーザーの体感で97~99%の精度で文字認識でき、申請書変更に応じて読み取り設定を変更できるDynaEye 10を活用。入力ミス、チェック回数を削減できたという。
読み取った世帯番号は原本のイメージファイルと紐付けて検索可能。支払処理完了後に発生した住民からの問い合わせにも迅速に対応できたとしている。
活用イメージ(出典:PFU)
fi-7180は、A4縦送り、解像度200/300dpiの場合、毎分片面80枚の原稿をスキャンでき、一度に80枚まで積載できるという。音や原稿の移動量で紙詰まりの発生を検知、監視する原稿保護機能などがある。本体の税別価格は18万円。