ヤマハ発動機、クラウド型ID管理を導入--個人情報保護と顧客接点を強化

NO BUDGET

2020-09-28 13:37

 ヤマハ発動機は、世界各国で異なる個人情報保護法への対応と顧客接点の強化を目的に、クラウド型ID管理ソリューション「SAP Customer Data Cloud」を導入した。2020年3月に、同社最大の市場であるインドネシアで稼動を開始し、今後は他の国や地域での展開も視野に入れているという。

 欧州連合(EU)の一般データ保護規則(GDPR)、日本の個人情報保護法、米国のカリフォルニア州消費者プライバシー法(CCPA)など、個人情報の定義をはじめ、法規内容は各国でさまざまに異なるが、これらの法規則に違反した場合、現地拠点だけでなくグループ全体で責任を負う必要がある。

 ヤマハ発動機は世界180を超える国と地域で製品を提供し、海外の売り上げが9割近くを占めており、グループ全体で一定水準以上のセキュリティレベルを満たすことは危機管理上、不可欠だった。

 また同社では、スマートフォンアプリやウェブサービスなど、さまざまなユーザー向けサービスも展開しており、これらはサービスごとに会員の登録と認証が行われていた。これに対し、今後は一人ひとりの顧客の情報を集約し、顧客接点の強化を図る必要があった。

 同社ではセキュリティレベルの向上と顧客接点の強化のため、複数のID管理ソリューションを検討した結果、消費者向け事業での利用に最も適しているという判断からSAP Customer Data Cloudの導入を決定した。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Pマーク改訂で何が変わり、何をすればいいのか?まずは改訂の概要と企業に求められる対応を理解しよう

  2. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  3. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  4. セキュリティ

    「どこから手を付ければよいかわからない」が約半数--セキュリティ運用の自動化導入に向けた実践ガイド

  5. セキュリティ

    クラウド資産を守るための最新の施策、クラウドストライクが提示するチェックリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]