JR西、画面共有アプリで会議を円滑化--ワークフローや図面の添削にも活用

藤代格 (編集部)

2020-09-29 07:15

 西日本旅客鉄道(JR西日本、大阪市北区、連結従業員数4万8300人)の大阪工事事務所は、会議を支援する画面共有アプリ「MetaMoJi Share for Business」を活用。対面と遜色ないオンライン会議を実現できているという。9月28日、提供するMetaMoJi(港区)が発表した。

 “人が集まり紙を活用する”という業務スタイルを変えるべく、iPadやウェブ会議システムを業務に活用。共有サーバーやクラウドストレージから資料を参照すると該当の発言箇所がわかりづらい、資料画面に切り替わると相手の表情が読み取れないなどの課題があったという。

 活用が進むにつれ、会議後の気づきの書き込み、共有とプライベートでのメモの使い分け、研修や稟議、資料の電子化などの会議システム以外の使い方など、発展的なニーズも出てきたとしている。

 2019年11月、ipadなどで複数人、リアルタイムで画面を共有、編集できるアプリ「MetaMoJi Share」の法人向けサービスであるMetaMoJi Share for Businessを採用。

 表情を確認しながら発言者が指し示す“そこ”が把握でき、金沢から広島までの18拠点での遠隔会議を対面と遜色なく実施しているという。

MetaMoJi Shareの活用イメージ(出典:MetaMoJi)
MetaMoJi Shareの活用イメージ(出典:MetaMoJi)

 新型コロナウイルス感染症に伴う2020年春からのコロナ禍で活用が更に促進。社内稟議のサイン承認を可能にし、承認印が10を超えるような稟議でも電子決裁のように活用していると説明。

実際の活用画面(出典:MetaMoJi) 実際の活用画面(出典:MetaMoJi)
※クリックすると拡大画像が見られます

 図面や設計図などを共有すれば添削できるため、差し戻しによる時間のロスが発生する電子契約システムではできない、教育的なやり取りができているとしている。

 MetaMoJi Share for Businessは、1ライセンスの税別年額利用料1万2000円、初期導入費用10万円で最小20ライセンスから購入できるクラウド版「MetaMoJi Share for Business 5」と、オンプレミス版を用意している。

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