PDFの構造分析はLiquid Modeに実装にとどまらず、「ゴールはPDFの可能性を広げること」(昇塚氏)にある。PDFの構成要素をJSON形式で出力する「PDF Extract API」の開発にも着手しており、現在プライベートベータを公開中だ。
アドビは同APIを用いることで、行プロセスへの流用や大量のPDFを一括処理して共通項目を抜き出して分析するなど、さまざまな場面に活用できると説明する。
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コロナ禍でのクラウドサービス「Adobe Document Cloud」ビジネスは順調に推移し、2019年比のグローバルでの「Adobe Sign」利用率は200%以上、Adobe Acrobatの月間アクティブユーザー(MAU)数は100%増、Adobe Scanのインストール数も250%に増加したという。
アドビへの「問い合わせや売上額も3~4倍に成長した」(北川氏)。同社は5月に「Adobe Signソリューション販売パートナープログラム」を開始し、Document Cloudビジネスの拡充を図っている。