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Java生みの親、ゴスリン氏が語るJavaとAndroid - (page 2)

Liam Tung (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2020-10-07 06:30

 コンピューティング業界の外で、自分たちと同じ間違いが繰り返されていると知ったことは、Gosling氏らが、何か役に立つことができるかもしれないと思ったきっかけの1つになった。

 しかし同氏は、家電業界とコンピューティング業界では、顧客に対する考え方がまったく異なることにも気づいた。そのこともJavaの設計に役立ったという。

 「その中でも大きかったことの1つは、(家電企業が)顧客との関係を神聖なものだと考えていたということだ。彼らは決して安全を犠牲にすることはなかった。私がコンピューター業界で気になっていたことの1つは、パフォーマンスを得るためには信頼性を犠牲してもよいという風潮だった」とGosling氏は述べた。

 「トースターでトーストを焼こうとしたときに、顧客が死ぬようなことは起こってはならないし、炎上して火事になるようなこともあってはならない」

 視察旅行のあと、Gosling氏とSunは、テレビやビデオデッキなどの家電製品に使用する、CやC++のコードをコントロールする、プロトタイプの制御システムを作った。セキュリティは、Javaとなるものの設計を目指す上で重要な検討事項の1つだった。

 「1990年代の初めには、セキュリティ上の脆弱性が生まれる一番の原因はポインターであることが分かっていた。例えば50%、60%、70%がバグで、それらの大部分がバッファオーバーフローなどの問題だった。それが起きないようにする必要があった。『こんな状況を続けるわけにはいかない』というのが私が最初に思っていたことだった」

 ところがGosling氏は2020年になってから、「Chrome」の開発チームの調査で、Chromeのコードに発見された深刻な脆弱性の70%が、メモリー管理とメモリー安全性の問題だったことが判明したというニュースを読んだという。

 「Chromeは要するに巨大なC++のコードだが、そのセキュリティ上の脆弱性の60~70%が、ばかげたポインターの問題だった。30年経っても何も変わっていないのかと思わざるを得なかった」とGosling氏は述べた。

 その問題は、Javaの安全性とセキュリティだけでなく「開発スピード」にも影響を与えていたという。

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