DocuSignとSlackは、DocuSignの「DocuSign eSignature」ツールをSlackのワークプレースコラボレーションプラットフォームに統合するための新たな提携を発表した。この統合により、ユーザーは「Slack」アプリケーション内から直接、eSignatureを用いたドキュメントの署名や送付が可能になる。
デジタル変革への取り組みとリモートワークが増えつつある中、DocuSignは「DocuSign Agreement Cloud」を強化している。同社は、この統合が販売アプリケーションや人事アプリケーションにとって理想的なものだとしている。
DocuSignのeSignatureプロダクト担当責任者でグローバルバイスプレジデントのJerome Levadoux氏は、「リモートワークが広まる中、さらなる顧客がコラボレーションのツールやチャネルを選択し、電子メールから移行するようになっている。当社の新しい「eSignature」の統合によって、Slackでネイティブに、重要な文書の送信、文書への署名プロセスを効率化することで、チームは仕事をこなすことが容易になる」と述べた。
DocuSignは今回の統合、そしてFacebookの「Workplace」で実現している同様の統合によって、DocuSignの柱とも言える電子署名サービスを主要コラボレーションプラットフォームに組み込んでいくことで、エンタープライズソフトウェアチェーンを拡充していこうとしている。同社は、このような形のコラボレーションプラットフォームの連携を活用し、大規模なエンタープライズ企業向けのサービスで弾みをつけるとともに、リモートでシグネチャーベースの契約を行う事例が増加している人事やセールス、法務の市場で地位を固めようとしている。
Slackも、チームコラボレーションの分野の利用が拡大する中、エンタープライズ市場で勢いを得ている。第2四半期終了時点の有料顧客数は13万以上となっている。最新の決算では、有料顧客のうち985件がSlackに10万ドル以上の年間経常収益をもたらしていると報告していた。
Slackは、Workday、Atlassian、Amazon Web Services(AWS)、Oracle、SAP、Google、Salesforce、ServiceNowなどともパートナーシップを組んでいる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。