鉄鋼関連事業を展開する濱田重工は、オラクルのクラウドERP(統合基幹業務システム)「Oracle Fusion Cloud ERP」とクラウド経営管理ソリューション「Oracle Fusion Cloud Enterprise Performance Management (EPM)」を導入し、8月に稼動を開始した。
導入の目的は、現行業務の自動化・省力化と社内人材の有効活用。煩雑で属人的な業務が中心となっていた経営管理業務を見直し、全社横断のデジタルトランスフォーメーション(DX)による業務の自動化と省力化に取り組む。
Fusion Cloud ERPを活用し、書類などの電子保管、業務プロセスの標準化による経理業務の効率化を行い、Fusion Cloud EPMにより、迅速な経営情報の把握、経営報告にかかる工数の削減、予測精度の向上を実現していく。
両サービスを採用したポイントは、標準化されたプロセスを利用することで、業務効率化とガバナンス強化を早期に導入できることや、一元管理されたデータに基づく、経営データの収集から分析までの作業の効率化と経営層へ迅速な報告が可能になることが挙げられている。また、両サービスが稼働する「Oracle Cloud Infrastructure」は、情報セキュリティが強化されていることも採用の決め手となった。
同社では今後、段階的に経理・財務プロセスの標準化・効率化を推進し、リアルタイムな活動状況の把握、統合されたデータからの意思決定を進めていく。こうした取り組みにより、さまざまな経営課題の解決や新事業創出に向けた経営資源の再配分を行っていく。