Blue Prismは、11月から「Blue Prism Cloud」を日本で本格展開する。RPA(ロボティックプロセスオートメーション)をはじめとするBlue Prismの機能に加え、AI(人工知能)などの機能をクラウドでサービス提供する。
Blue Prism Cloudは、同社が「Microsoft Azure」上にBlue Prismの利用環境を構築し、SaaS形態でユーザーに提供する。また、Azureとの連携により、自然言語の処理、非構造化テキストの読み取り、機械学習などのAI関連技術が標準搭載される。
Blue Prism Cloudのサービス概要
価格体系は、Blue Prism Cloudの実行環境で稼働するデジタルワーカー単位となっている。ユーザー数やデスクトップ数、自動化対象となるシステム数には依存しないという。参考価格は、1デジタルワーカー当たりで年額311万円となっている。
Blue Prism Cloud向けに追加提供されている機能として「Blue Prism Cloud Hub」がある。これは、デジタルワーカーの自動化ライフサイクル全体を管理するカスタマイズ可能なダッシュボードで、運用管理業務を簡素化するとともに、デジタルワーカーの稼働状況を可視化する。複数の地域にまたがり大規模にデジタルワーカーを展開しているユーザーは、ダッシュボードをそれぞれのチームの言語にカスタマイズし、運用管理業務を委任することができるという。
Blue Prism Cloud Hubには、自動化プロセスのテンプレートを生成する強力なプロセスデザインツール「Wireframer」が含まれる。アプリケーション間の連携や例外処理など適切な制御が事前に定義され、開発生産性と保守性を向上させる。
ビジネスアプリケーションとの連携、電子メールの読み込み、SMSやチャットボットとの連携機能も搭載する。デジタルワーカーと人との協業のためのウェブインターフェースも備える。これにより、バックオフィス業務だけでなくフロントオフィスの業務まで自動化の適用範囲を広げることができるとする。
機械学習予測モデルによりデジタルワーカーのワークロードを自動的に調整する機能が「Blue Prism Cloud IADA」になる。SLA(サービス品質保証)要件、リアルタイムでの業務量の変動、IT環境の状況に応じて、IADAはデジタルワーカーのパフォーマンスを最適化する仕組みになっている。