Blue Prism Cloudを提供するのは、NECネクサソリューションズ、NTTコミュニケーションズ、アビームコンサルティング、ビッグツリーテクノロジー&コンサルティング、東京システムハウス、日商エレクトロニクス、日本IBM、日立システムズの8社。
2017年11月に日本法人を設立し、今年で3年目を迎えたBlue Prismだが、全案件のうちパートナーが紹介した案件の比率は12ポイント増の50%(2020年10月時点)、リセラーは17社を数える。
「契約更新率は98%で顧客満足度も高い。約6割が他社のRPAからBlue Prismに切り替えている」(日本法人社長 長谷太志氏)。その理由として長谷氏は「これまでのデスクトップ型RPAはデジタル改善にとどまっていた。DXへの取り組みやコロナ禍を背景に、統合管理型RPAに利点が生じ始めた」と分析する。
日本法人 社長 長谷太志氏
第一生命 事務・アンダーライティング部門担当執行役員 拝田恭一氏
投資利益率(ROI)向上を目的とした業務プロセスの自動化として、2016年度からRPAプロジェクトに着手した第一生命保険は、現在700業務をRPA化し、20.5万時間の削減を実現してきた。
また、顧客の問い合わせをチャットボットとRPAを組み合わせて対応する「デジタルサービスレイヤー」を新たな顧客チャネルの新設を目指している。メインフレームに格納した顧客の契約情報などはチャットボット経由で取得できないため、必要に応じて起動したロボットがデータを取得するという仕組みを取っている。
第一生命 事務・アンダーライティング部門担当執行役員 拝田恭一氏は「顧客サービスのパーソナライズ化が可能」と概要を説明した。また、Blue Prism Cloudついても「RPAは安定性に問題があり、何らかの理由で停止することがあった。顧客サービスは安全性とスピードが必要。この観点から期待している」(拝田氏)とコメントを寄せている。