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1年前には予想もしなかった大きな変化も--2021年以降のテクノロジー予想 - (page 2)

Daphne Leprince-Ringuet (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2020-10-16 06:30

 また同社は、今回のパンデミックは、Extended Reality(XR)の分野に対する関心をあらためて呼び起こし、AppleやFacebookが従来よりも優れたハードウェアをリリースしようと進めていることもあって、中規模企業や大企業の半数以上が2025年までにXRデバイスを導入するとも予想している。

 Ashenden氏によれば、現在の状況下では、企業は創造性やイノベーションを支える強い必要に迫られている。その結果、コラボレーションを可能にするツールに対する需要が急激に高まっており、これは短期的な現象ではないという。

 「これらの分野は、今後はさらに主流になるだろう」と同氏は述べている。「かつては対面に依存していた業務プロセスの多くが、現在ではデジタルに移行しており、それが元に戻ることはない。人々がオフィスに戻っても、一度デジタルの世界に移ってしまった業務プロセスは元には戻らない」

 CCS Insightによれば、リモートワークへの移行が進んだ結果、ネットワーク接続を提供する通信の分野にも変化が起きるという。通信事業者は2021年以降、企業に対して、会社での利用と個人での利用を区別する在宅勤務専用のサービスパッケージを提供し、企業が従業員にセキュリティやコラボレーションツール、ITサポートなどの適切なサービスを提供できるようにすると同社は予想している。また、通信事業者は、都市部よりも郊外エリアの接続性改善に力を入れる。これは、オフィス以外の場所で働く働き方が確立されつつあるためだ。

 またCCS Insightは、ネットワークへの接続性がこれまで以上に重要になっていることを受けて、各国の政府は、国内の通信インフラを保護する施策を活発化させ、向こう3年間は混乱が起きると予想している。例えば、外国企業によるネットワークインフラの所有を禁止することや、通信事業者に対して、従業員を審査し、新型コロナウイルスの蔓延と結びつけるなど、5Gに関する陰謀論をひそかに信じている可能性のある従業員を一掃することが求められると考えられる。

 もちろん、テクノロジー業界のすべての分野が、新型コロナウイルスをきっかけとした成長の恩恵を受けるわけではない。Ashenden氏は、近い将来、企業が不景気からの回復に力を入れる局面になれば、一部の投資はほかの投資よりも優先されるだろうと説明する。例えば、クラウドへの移行やデジタル化が優先される一方、大規模なモノのインターネット(IoT)プロジェクトや人工知能(AI)の導入は後回しにされる可能性が高い。

 実際CCS Insightは、中国以外では、2026年まで、産業用IoTの分野で5Gの利用が大幅に進むことはないと予想している。これは、企業の関心が売上と利益の回復に向いているためだという。

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