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日本株展望

配当利回り7.7%、JT株の投資価値を見直し

ZDNet Japan Staff

2020-10-13 11:15

 本記事は楽天証券が提供する「トウシル」の「TOP 3分でわかる!今日の投資戦略」からの転載です。

今日のポイント

  1. 日本たばこ産業(JT)の予想配当利回りは7.7%
  2. JTの投資魅力
  3. JTが売られる3つの理由
  4. JTの投資価値が高いと判断する理由

 これら4点について、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。

日本たばこ産業(JT)の予想配当利回りは7.7%

 JTは株主への利益配分に積極的な会社だ。2019年12月期まで16期連続で増配(1株当たり配当金を増やすこと)してきた。今期(2020年12月期)の1株当たり配当(会社予想)は前期と同額で連続増配記録は途切れたが、それでもコロナ禍で配当維持できる収益力、財務内容は高く評価できる。JTは自社株買いも積極的に実施している。

 ところが、株式市場でJTは不人気株だ。国内で喫煙規制が強化される話が出るたびに売られ、株価は過去5年間下げ続けてきた。4月1日に間接喫煙防止を強化する目的から改正された「健康増進法」が全面施行となったことも株価が売られる要因となっている。

JTの株価と予想配当利回り推移:2018年1月4日~2020年10月12日

注:楽天証券経済研究所が作成
注:楽天証券経済研究所が作成

 過去2年の株価を見ても、上のチャートのように下げ続けている。JTは前期(2019年12月期)まで16期連続で増配してきた。今期(2020年12月期)は1株当たり配当金を154円で据え置く予定なので連続増配記録はストップするが、高水準の配当が維持される予定だ。それでも株価は下げ続けているので、予想配当利回りは上がり続けている。10月12日には7.7%に達している(※注)。

※注:JTが開示している1株当たり年間配当金(会社予想)を株価で割ることによって予想配当利回りを計算する。10月12日の予想配当利回り7.7%は2020年12月期の1株当たり配当金(会社予想)154円を同日の株価2006.0円で割ることによって計算。1株当たりの配当金が変わらない間は株価が下がると利回りが上がる。株価が上がると利回りは下がる。

JTの1株当たり配当金・1株当たり利益・連結配当性向の推移:2015年12月期(実績)~2020年12月期(会社予想)

出所:実績値は同社有価証券報告書、2020年12月期予想は決算短信
出所:実績値は同社有価証券報告書、2020年12月期予想は決算短信

 JTの連結純利益は2015年12月期に4856億円と過去最高益に達したが、その後は減少が続き、今期(2020年12月期)の会社予想では2860億円となる。ただし、JTは財務優良で潤沢なキャッシュフローを有するので、利益が減っている間も増配を続けてきた。1株当たり利益の何%を配当金に回しているかを示す配当性向は、2020年12月期には95.5%まで上昇する見込みだ。利益のほぼ全額を配当する予定だ。国が大株主で配当をしっかり求めてくることから、配当金を簡単に減らすことはないと考えられる。

 ただし、配当性向が高すぎることには注意が必要だ。これ以上減益が続くと、配当を減らさざるを得なくなる可能性がある。ただし、財務優良で国が大株主であることを勘案すると、JTは配当可能原資が続く限り、株主へ高水準の利益配分を続けると予想している。

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