SAP AribaリンケージサービスはDataSpider ServistaとHULFTを基盤とし、SAP Aribaから取得した各種データを会計システムにつなげることで「調達・購買部門のDXを実現するサービス」(今野氏)である。
セゾン情報システムズはサービス提供前に社内で効果を測定しているが、SAP Aribaを用いた自社購入管理システムによって物品発注件数を約25%、工数を7ステップ削減した。現在はすべての取引を発注と照合することで自動支払い処理を可能にする第2段階に進み、可視化によるガバナンス向上を目指している。
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完全ペーパーレス請求書オプションは、サービス名からも分かるように、SAP Concurリンケージサービスのオプションである。コロナ禍で自宅勤務を実施する企業は枚挙に暇がないが、2020年2月から8割の在宅勤務を実施しているセゾン情報システムズは、「お客さまの6~7割がリモートという状況。日常が戻りつつある」(今野氏)と述べつつも、「財務経理部門は100%出社する話も珍しくない」(今野氏)と紙の請求書がリモートワークやデジタル化の足かせになっている現状を説明した。
このような背景から生まれた、このサービスは、メール添付で受け取ったPDF請求書をRemotaでデジタル化し、DataSpider Servistaで仕訳した結果をConcur Invoiceと連携させる。仮に紙の請求書が届いた場合は担当者がPDF化し、クラウドストレージにアップロードすることで省力化を目指す。
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