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日本企業のDXを阻むのは、「21の習慣病」--アビームコンサルティング - (page 2)

大場みのり (編集部)

2020-10-15 14:31

 同社によると、日本企業の習慣病は21個に上るという(下図参照)。安部氏は「まずはこれらの習慣病を認識し、組織や考え方を変革していくことがDX成功の鍵」と語った。

(出典:アビームコンサルティング) (出典:アビームコンサルティング)
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 では、日本企業はどのように変わればいいのだろうか。まず、デジタル時代では価値観が短いスパンで変わっていく分、企業が競争優位を維持できる期間も短くなっている。そのため、企業の変革は一過性ではなく継続的に行う必要がある。実際、日本の優良企業が競争優位を保つ期間は、2000年時点では8.64年だったのが、2015年時点では5.93年になっているという。

 安部氏は「DXを成功に導く3つのカギ」を提示。1つ目はトップが号令を出し、組織/制度/ルールを含めた改革に取り組む。そうでないと、単なるITツールの導入になってしまう。2つ目は、抜本的な改革の成功体験を積み重ねる。成功体験を得るのは簡単ではないが、「最初は失敗して当たり前」と思いながら、小さい範囲で挑戦してみるのが重要だという。3つ目は、「デジタルを活用する」だけでなく「企業文化を変える」。企業は人で成り立っているので、まずは人が変わることが必要となる。

 DXのプロセスとして、まずは現場主導で日々の業務を改善することに取り組む。次はトップ主導で抜本的な改革を行う。ここで組織/制度/ルールの見直しを含む業務改革を断行し、「抜本的な改革ができた」という成功体験を獲得するべきだという。そして、従業員が自発的かつ常に改革を行う企業文化を作る。

(出典:アビームコンサルティング) (出典:アビームコンサルティング)
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 安部氏は、企業の習慣病の具体例を紹介するとともに、改善ポイントを説明。習慣病の一つとして、「失敗を恐れるが故の過剰な完璧主義/安全志向」がある(図1)。こうした風土でのプロセスでは、各工程を完璧に終えないと次に進むことができない。手戻りが減るというメリットもあるが、いったん動き出すと軌道修正や中止が困難で、サービス型や新しいソリューションの検証には向かないという。この習慣病について同氏は、図2が示すように「アジャイル型でプロジェクトを進めることが必要。『やってみて、検証する』という流れを短いサイクルで繰り返し行いながら、より良いものにしていくべき」と語っていた。

図1(出典:アビームコンサルティング) 図1(出典:アビームコンサルティング)
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図2(出典:アビームコンサルティング) 図2(出典:アビームコンサルティング)
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