埼玉西武ライオンズは、スタジアム周辺におけるデジタル変革(DX)の実証実験で、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)のクラウド録画カメラサービス「coomonita」を活用した混雑回避ソリューションを採用した。
coomonitaは、設置したネットワークカメラの24時間映像をクラウドに保存できるサービス。カメラで撮影した映像は、過去映像もリアルタイム映像も、テレビ放送並みの高画質での視聴が可能で、従来の防犯カメラシステムに必要であったカメラとひも付くレコーダーやモニターが不要だ。そのため、費用を抑えた導入が可能で、月々の費用も保存期間に応じて選択可能だ。
実証では、混雑が予想される箇所をネットワークカメラで撮影し、その映像をcoomonitaの「YouTube Live連携」機能を用いてリアルタイム映像として配信する。10月16日以降にメットライフドームで開催されるプロ野球公式戦で実施される。場所は公式グッズショップ「ライオンズ チームストア フラッグス」「西武球場前駅」改札付近、「クラフトビアーズ オブ トレインパーク」の3カ所。
撮影場所
サービス活用イメージ
YouTube Live連携機能により、ハイビジョン画質のリアルタイム映像を大人数へ配信することが可能となり、来場者は観客席にいながらネットワークカメラ設置先の混雑状況を確認できる。スマートフォンにインストールした「埼玉西武ライオンズ公式アプリ」を通じて「YouTube Live」にアクセス可能だ。イニング終了間際の混雑集中など、リアルタイムで混雑状況を確認することができるため、待ち時間の削減や混雑回避につながる。
今後、サービスの本格導入に向けNTT Comは埼玉西武ライオンズのカメラ設置場所拡大を支援していく。将来的には、IoTプラットフォームと各種センサーを組み合わせたイベント検知の仕組みや、AI(人工知能)を使った映像解析ソリューションによる画像解析結果に基づくマーケティング、業務改善活用などを推進していく。