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エクイニクス、新事業戦略を発表--「デジタルインフラ企業」に

國谷武史 (編集部)

2020-10-19 15:52

 エクイニクス・ジャパンは10月19日、事業戦略説明会をオンラインで開催し、5月に就任した代表取締役社長の小川久仁子氏が「データセンター企業」から「デジタルインフラ企業」への変革を表明した。

エクイニクス・ジャパン 代表取締役社長の小川久仁子氏
エクイニクス・ジャパン 代表取締役社長の小川久仁子氏

 小川氏は、20年以上にわたって日本IBMで経営企画や戦略、プロダクト、ソリューションデリバリーなど広範に経験し、直近ではマクロミルの執行役グローバルCTO(最高技術責任者)を務めた。IBM時代の2000年には、エクイニクスが国内で最初に開設した東京のデータセンター「TY1」に訪問したことがあると自己紹介し、同社との縁を感じているとした。

 現在、同社は国内では東京に11カ所、大阪に2カ所のデータセンターを有する。小川氏は、エクイニクスが元々は企業顧客のビジネスを“つなぐ”場を提供するとの理念から創業したと説明、インターネットエクスチェンジ(IX)事業を皮切りに、時代の要請に合わせながら情報通信設備を備えるデータセンター事業へと拡大していると述べた。

 市場動向では、世界的なコロナ禍を受けて従来の「オフライン・リアル」から「オンライン・バーチャル」への大きな変化が起きていると小川氏。創業理念に立ち戻り、9月に、デジタル化が進展する社会においてオンライン接続というインフラストラクチャーを担う企業へ、同社の存在意義を改めて定義したと語った。

エクイニクスの事業展開の推移
エクイニクスの事業展開の推移

 同社の事業基盤となる「インターナショナルビジネスエクスチェンジ(IBX)」は、世界の首都圏をほぼ網羅しているといい、コロケーション世界市場シェアは13%で首位(Synergy Research Group調査)に、顧客はITや通信、金融などを中心に約1万社に上るという。

 最新の取り組みでは、世界有数規模のクラウドサービス事業者(パイパースケーラ―)向けに特化した「xScaleデータセンター」事業を準備中。シンガポールのベンチャーキャピタルVCGICとの合弁事業で1000億円以上を投資し、都内では12月に専用データセンター「TY12x」、大阪では2021年第4四半期に「OS2x」を開設するという。都内ではもう1カ所も計画しており、国内では3カ所のxScaleデータセンターを展開するとしている。

 一方でIBXのデータセンターリソースをより身近に利用できるようにするという構想のもと「エッジサービス」の展開も表明、コンピューティングやネットワーク、セキュリティの機能をオンラインでクリック操作しながら15分ほどで利用開始できる利便性を特徴付けるという。10月には、新たにベアメタルサービス「Equinix Metal」をアムステルダム、ニューヨーク、シリコンバレー、ワシントンで開始し、2021年初頭までに14都市で順次提供していく。

新事業戦略のイメージ
新事業戦略のイメージ

 小川氏は、今後の戦略では、IXなど高速ネットワーク接続事業とデータセンター事業にエッジサービス事業を加えた形でこれらを包括的に利用していけるサービスに拡充させていくと説明。新サービスの内容は、IaaSなど部分的に主要顧客であるパイパースケーラ―が提供するクラウドサービスとも重複する印象を受けるが、小川氏は「決して競争するものではなく顧客に提供する選択肢を広げるもの」との位置付けを強調した。

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