伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、位置情報を使用して施設内での経路案内や店舗、施設などの付加情報を提供するクラウドサービス「LocusLabs」に関する販売代理店契約を締結し、同サービスの提供を開始する。大型の屋内施設を持つ空港や鉄道、小売業の企業を中心に提供し、3年間で15億円の売り上げを目指す。
LocusLabsの画面サンプル(出典:CTC)
LocusLabsは、施設内の高性能な3次元の地図を作成し、位置情報を使用して施設内での経路や付加情報を提供するクラウドサービス。世界の120以上の空港に提供されている。専用カメラで撮影した画像や施設のCAD(Computer Aided Design)データを用いて、高精度な施設内の地図を作成し、地図上には施設の設備情報、レストランや物販店などの営業情報、目的地までの経路などを表示する。
Wi-Fiやビーコンで利用者の位置情報を取得することで、目的地までのリアルタイムな経路案内を実現するという。さらにAPI(アプリケーションプログラミングインターフェース)連携を行うことで駐車場の空き状況、空港での保安検査場の待ち時間など、利用者の利便性向上につながる情報を提供できるとしている。
CTCは今回の提供に伴い、位置情報を収集するためのWi-Fiやビーコンなどの通信機器、デジタルサイネージ、ネットワーク機器などの設定やシステム構築などを行う。