DC Teamsでは、050のIP電話番号が付与されるため、オフィスの既存の電話番号(03、05などの0ABJ番号)が利用できない。そこで、NTTコミュニケーションズでは、自社がサービスしているIP電話サービスの「Arcstar IP Voice」にオフィスの既存電話番号を移行して、その番号をDC Teamsにマッピングするというサービスを提供している。
Arcstar IP Voiceの利用料金はかかるが、会社の既存電話番号をTeamsの電話番号に転送する機能を持っているため、取引先とは今までと全く変わらない使い勝手で、全面的にTeamsに移行できる。
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また、Teamsからの外線発信も会社の既存電話番号にマッピングされるため、訳のわからないIP電話番号から電話がかかって、不審に思われることも無い。
DC Teamsでは、Arcstar IP Voice、「050 Plus」、「OCNドットフォン」などとの通話は無料。いくつかのインターネットプロバイダーのIP電話との間の通話料も無料となっている。このほか、国内の固定電話への通話は全国一律で3分8円、国内の携帯電話への通話は事業者一律で1分16円となっている。
DC Teamsを採用するタイミングで、携帯電話の契約をNTT ComのOCNモバイルに変更し、会社全体の通信コスト削減も可能だろう。
Teamsを利用することで、社内のTeamsユーザー間のテレビ電話や音声通話、オンライン会議などは、追加費用無く利用できる。外線もTeamsに集約して、ロケーションフリーのワークスタイルを実現できるという大きなメリットがあるだろう。
大都市の中心部に大きなオフィスを構えるというワークスタイルから、住んでいる場所に近いターミナル駅へのシェアオフィスの設置、テレワークの積極的な導入など、ワークスタイル自体が大きく変わっていくだろう。もしかすると、オフィスというハコは、会議やミーティングなどで週1回や月数回利用するだけになるかもしれない。どちらかと言えば、対面で会うことが重要で、毎日会う必要が無いのかもしれない。