もう一歩進んで、オフィスの複合機を無くし、ファクス自体をインターネットファクスに変更することもできる。NTTコミュニケーションズのインターネットファクスサービス「BizFaxスマートキャスト」を利用すれば、オフィスのファクス番号をインターネットファクスに移行することができる。
受信したファクスの特定のメールアドレスへの自動送信も設定できる。もし、ファクスを送信する場合は、PCにBizFaxスマートキャスト用のプリンタードライバをインストールすれば、プリンターに印刷するのと同じ使い勝手で、ファクスが送信できる。
BizFaxスマートキャストは、一斉同報サービスやSalesforceなどのSaaSアプリと連携してファクスを送信することもできる。
※クリックすると拡大画像が見られます
※クリックすると拡大画像が見られます
テレワークの普及によりオフィスで文書を印刷する機会が少なくなるのなら、複合機自体の契約を見直して、ファクスをインターネットファクスに変更してもいいだろう。電話やファクスといった旧来のファシリティを見直し、コストを削減して、社員のテレワーク環境充実に費用をかけられる。
また、大都市のオフィス街に大規模なオフィスを構えないでも会社が運営できるなら、高額なオフィススペースを削減し、郊外のターミナル駅に社員が自由に利用できるフリーアドレスの社内シェアオフィスを設置してもいい。
今後、テレワークが本格的に普及していくなら、オフィスに社員全員分のデスク、電話は必要なくなる。また、オフィスに付きモノのコピー機やファクス、シュレッダー、書類棚なども必要なくなる。オフィスを対面会議スペースや接客スペースなどとして使う企業もでてくるかもしれない。
新型コロナウイルスは経済的に大きな問題となっているが、これをチャンスととらえ、オフィス環境やワークスタイルを変えていくことこそが、次の成長期をうまく捉えることになるのだろう。