Honeywell Internationalは、量子ボリューム数128を達成する量子コンピューター「System Model H1」と、そのクラウドAPIの提供を企業向けに開始したと発表した。
System Model H1はMicrosoftの「Azure Quantum」経由で、あるいはHoneywellのチャネルパートナーであるZapata ComputingやCambridge Quantum Computingを通じて利用可能だ。System Model H1へのアクセスはサブスクリプション形式となっている。
Honeywellは産業界での量子コンピューティング利用の拡大を目指しており、この分野の話題で注目を集めてきた。System Model H1は、同社の量子電荷結合素子(QCCD)によるイオントラップ技術を搭載し、全結合の10キュービットを実現している。このシステムは、継続的にアップグレードできるよう設計されており、精密制御にHoneywellの知的財産(IP)を利用している。
Honeywell Quantum SolutionsのプレジデントであるTony Uttley氏によると、System Model H1は量子コンピューティングが急速に進歩し続けるだろうとの点からサブスクリプションモデルを採用しているという。こうした進歩の例を挙げるとHoneywellは、同社の「System Model H2」に向けた統合とともに、「H3」世代のサポートに向けて取り組んでいる。一方、IBMは量子コンピューティングに対する2023年までのロードマップを概説している。
Honeywellは、MerckがSystem Model H1を利用しているとし、Accentureとのコラボレーションについても概説した。DHLもこのシステムを利用しており、JP Morgan ChaseもHoneywellのチームと連携しているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。