IBMは、クラウドサービスとしてPower VM(仮想マシン)上でAIX、IBM i、Linuxを使用可能な「IBM Power Systems Virtual Server」の提供をIBM Cloud東京リージョンで開始したことを明らかにした。大阪リージョンでも提供を予定している。
同サービスでは、利用者がCPU、メモリー、ストレージなどのシステム資源を必要な時に調達でき、人工知能(AI)、機械学習、ブロックチェーン、IoTなどを活用するサービスとAIX、IBM iの既存のデータを連携させる用途などに適するという。東京リージョン以外ではダラス、ワシントンDC、フランクフルト、ロンドン、トロント、シドニーで既に提供されている。
今回のサービスを使用して利用者は、例えば、災害対策のために既存のアプリケーションの検証環境を準備する上での時間やワークロードを省けるほか、SAPなどの基幹システムのデータとクラウド型アプリケーションの連携が可能になる。サービスのため海外拠点でも同じPower Systemsの環境を管理でき、ガバナンスも図られるという。