エイチアールワン、社内業務インフラのパブリッククラウド移行にIIJのサービスを活用

NO BUDGET

2020-11-06 18:19

 人事業務アウトソーシングを手掛けるエイチアールワン(HROne)は、インターネットイニシアティブ(IIJ)のクラウド型インフラサービス「IIJ Omnibus」の各種サービスを組み合わせてパブリッククラウド上の新システムに社内業務インフラを移行した。

 IIJ Omnibusは、インターネット接続、セキュリティ、WAN(ワイドエリアネットワーク)など企業ネットワークに必要な機能を仮想化し、オンデマンドで提供するクラウド型のインフラサービス基盤。昨今のテレワークや働き方の変化に対応するためのデジタルワークプレースを実現するサービスを豊富にそろえ、シンクライアントやリモートアクセス環境も短期間で導入できる。

サービス提供イメージ
サービス提供イメージ

 HROneでは、従来、プライベートクラウドを利用して社内業務システムを運用していたが、専有環境を一度構築してしまうと新しい技術を柔軟に導入することが難しく、また既存環境の老朽化もあり、システムの刷新を検討していた。また社員が使用する端末はセキュリティ確保のため、端末にデータを保管せずに仮想的にデスクトップ環境を使用するシンクライアント方式を実装していたが、業務上、時期によって必要なCPUリソースが大きく変動するため、柔軟にスペックを選択できるクラウド型の仮想デスクトップサービスを探していた。さらに、約6カ月で新環境に移行を完了させなければならなかった。

 こうした要件の全てに対応できる提案をしたのがIIJで、従来環境と同等の機能を備えたサービスをそろえており、移行による機能面での制約が生じなかったため、スムーズな移行が実現できたという。

 HROneは、テレワーク移行にも迅速に対応でき、仮想デスクトップとリモートアクセスを導入したことにより、ピーク時で8割程度の社員が在宅勤務となった際にも、リモートアクセスの接続台数をスピーディーに拡張できた。

 またIIJ Omnibusにおける各種サービスについては、テレワーク、認証管理、クラウドプロキシの用途などで利用している。

 テレワークでは、Windowsのデスクトップとアプリケーション環境を仮想化する仮想デスクトップのクラウサービスを利用することで、社内外の接続元を問わず、社内リソースにアクセスできるようになった。また、低遅延で安定したVPN(仮想私設網)サービスを導入し、セキュアかつユーザーの利便性を向上したリモートアクセスを実現している。

 認証管理では、Active Directory(AD)の運用管理に必要な機能をクラウドサービスで提供され、エンドユーザーが単一のID/パスワードで、社内システムやクラウドサービスの双方にアクセスできるSSO(シングルサインオン)を実現している。

 クラウドプロキシーでは、社外に出るウェブトラフィックの経路をIIJ Omnibusの基盤上で、インターネットとMicrosoft 365に自動的に振り分けることにより、プロキシーサーバーの運用負荷やインターネットゲートウェイ機器の負荷を軽減している。

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