Dell Technologiesは米国時間11月9日、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)分野において、ゲノミクスやデジタルマニュファクチャリング、人工知能(AI)といったユースケースを念頭に置いた一連の新製品を発表した。
![Dell's HPC strategy](/storage/2020/11/10/0c11f41a6b2a025099ff444ea6517b97/dell-hpc-strategy.png)
DellのHPC戦略
発表の要点は以下の通りだ。
- ゲノム解析のシステムの製品化を加速させる「Dell EMC Ready Solution for HPC Genomics」。また、バイオインフォマティクス向けに特別に設計されたソフトウェアなどで、複雑なゲノムデータをより高速に処理し、パーソナライズされた治療、疾病パターンや治療結果の予測を支援する。
- 「Altair Hyperworks Unlimited」アプライアンスを活用した「Dell EMC Ready Solution for Digital Manufacturing」。シミュレーションの実行や製品設計プロセスの改善やスピードアップを支援する。
- HPCとAIのアズアサービス(as-a-services)の取り組み。HPCのリソースへのアクセスをクラウドで、顧客に適した価格とコミットメントのレベルで提供する。クラウドベースHPCのプロバイダーと協働し、マネージドサービス、ホスティング、コロケーション、オンデマンドリソースを提供する。初期パートナーはDXC TechnologyやR Systems、Verne Globalなどだ。
Dell Technologiesでデータセントリックワークロード/ソリューションを担当するバイスプレジデントのThierry Pellegrino氏によると、同社はHPCを民主化することに力を入れて取り組んでいる。同氏は、レディーメードのHPCシステムを活用して生産性を向上させた複数のHPC顧客に言及した。
HPCの分野は、高マージンであり、最先端のハードウェアで実現可能なことを強く示せるという点で、レガシーベンダーの間で熱い戦いが繰り広げられている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。