アドビは11月13日、グローバルでのブランドマネジメントを実現するデジタル施策について勉強会を開催した。その中で、同社の顧客であるオムロンの事例が紹介された。
アドビ カスタマーソリューション統括本部 デジタルデザイン&オペレーション部 部長の山田智久氏は、統合型マーケティングソリューション「Adobe Experience Cloud」を説明した(図1参照)。
Adobe Experience Cloudは、プラットフォーム、サービス、アプリケーションの3層構造。プラットフォーム層の「Adobe Experience Platform」は、顧客のプロファイルを分析し、その結果を外部のソリューションにも展開する。サービス層は、顧客のプロファイルと各アプリケーションを仲介する役割を担い、「Application Services」と「Intelligent Services」で構成されている。最上位はアプリケーション層で、ユーザーの行動を計測/分析し、次のアクションに使えるようにする「Analytics Cloud」、広告配信などを支援する「Advertising Cloud」、コンテンツの管理や配信を行う「Marketing Cloud」、在庫管理や多言語管理の機能を搭載したEC(電子商取引)基盤「Commerce Cloud」が位置づけられている。
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同社はこうした顧客体験の管理を5つの分野で支援するという。顧客体験をデータ化して、それらを洞察する「Data & Insights」、コンテンツを作成/販売する「Content & Commerce」、メッセージを届けるタイミングなどを管理する「Customer Journey Management」、データの増加に伴う分析の手間を軽減する「Experience Intelligence」、得られたデータをサードパーティーのソリューションとも連携しやすくする「Open Ecosystem」がある。
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