レガシーとクラウドを統合--データ連携クラウド「Boomi AtomSphere」の可能性 - (page 2)

阿久津良和

2020-11-20 06:15

 堀氏はBoomi AtomSphereについて「容易な使い勝手、迅速なデザイン管理、柔軟な実行環境の転換、中央からの集中管理に特化」と4つの特徴を並べた。ドラッグ&ドロップで部品(同社ではシェイプと呼称)を配置し、用途に合わせたフローを作成することでビジネス要件を満たせるという。

 デモンストレーションでは、Salesforce.comのデータを確認し、新たなデータがあれば、MySQLのデータベース(DB)へ書き込み、データがない場合はログに通知するフローを披露した。

 この他にも人工知能(AI)を活用してDB間のデータマッピングを省力化する「Boomi Suggest」、エラーメッセージへの対応策をAIが提示する「Boomi Resolve」、アプリケーションに加えてMQTTやLDAPなど各データと接続を実現する200超のコネクターなどBoomi AtomSphereが備える特徴は多い。

 Boomi AtomSphereの実行環境はクラウド上にあるが、データはオンプレミス環境に格納したい場合でも、リポジトリーデータだけを参照する仕組みでデータ漏洩を抑制できるという。実行環境のインフラ費用は別途必要だが、Boomi AtomSphereは接続先数で価格を設定する年間サブスクリプション方式を採用。堀氏は「将来にわたって見えにくいコストの予測が可能」と利点を強調した。

 国内ではSlalom(港区)、アクセンチュア(港区)、アヴァクシアアジア(港区)、NTTデータ(江東区)、スターシステムズ(港区)、デジタルフォルン(千代田区)、電算システム(中央区)の7社に加えて、Dell Technologiesのパートナーとともに販売活動に努める。

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