編集部からのお知らせ
記事まとめ「サードパーティークッキー問題」公開
記事まとめ読み:GIGAスクール

GitHub、グーグルのProject Zeroによって報告された深刻な脆弱性を修正

Liam Tung (ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部

2020-11-24 12:16

 GitHubは、Googleのセキュリティ研究チームであるProject Zeroによって3カ月以上前に報告されていた深刻なセキュリティ脆弱性にようやく対処した。

 この問題は、GitHubの開発者向けワークフロー自動化ツールである「GitHub Actions」機能に存在しており、Project ZeroのリサーチャーであるFelix Wilhelm氏の言葉を借りると、これにより同ツールは「インジェクション攻撃に対して極めて脆弱なものになる」という。GitHub Actionsは、Actionsランナーと実行済みアクションの間のコミュニケーションチャネルとして動作する、ワークフローコマンドと呼ばれる機能をサポートしている。

 Project Zeroは通常の場合、発見した脆弱性を報告し、90日経過した時点でその脆弱性を公開する。しかし今回のケースでは、Googleの設定した1回限りの猶予期間である14日後、すなわち11月2日になっても問題が解決されなかった。

 GitHubは、情報の開示延長期限が到来する1日前に、脆弱性のある同コマンドの無効化を11月2日までに実施する計画はないとGoogleに伝えた上で、脆弱性の修正ではなく、顧客への通知とともに、将来的な修正期限となる「確固たる日付」を決定するための48時間の猶予を追加で求めた。しかしGoogleはこの問題の詳細を、GitHubへの報告後104日目となる同日に公開した。

 GitHubは16日になってようやく、Wilhelm氏が示唆した通り、同機能の古いランナーコマンドである「set-env」と「add-path」を無効化することでこの問題を回避した。つまりこの修正は、Wilhelm氏が問題を公開した2週間後に実装されたことになる。

 Wilhelm氏はバグレポートの中で、GitHubのActionsランナーコマンドの以前のバージョンで提供されていた「set-env」について、ワークフロー手順の一部として任意の環境変数を定義するために使用できるという点で、セキュリティ上の観点から見ると興味深いものだったとコメントしている。

 同氏は「この機能の大きな問題は、インジェクション攻撃に対して極めて脆弱だというところにある。ランナープロセスは、ワークフローコマンドを見つけ出すために標準出力(STDOUT)に出力された全ての行を解析するため、実行処理の一環として信頼できないコンテンツを出力するGitHubアクションは全て脆弱なものとなる」と記している。

 「ほとんどのケースにおいて、任意の環境変数を設定する能力によって、他のワークフローが実行される際にリモートコード実行(RCE)を引き起こせるようになる」(Wilhelm氏)

 GitHubは現在、脆弱性を抱えたこれら2つのコマンドを無効化しており、Wilhelm氏は、同レポートをアップデートし、この問題が修正されたことを報告している。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. 運用管理

    最先端のデータサイエンティストでいるための5つのヒント—AIによる高度化でデータの達人であり続ける

  2. ビジネスアプリケーション

    経理部門 554人に聞いた「新しい経理部門の働き方」 その実現に向けた具体的な行動指針を解説

  3. セキュリティ

    パンデミックに乗じたサイバー攻撃に屈しない 最新の脅威分析レポートに見る攻撃パターンと対応策

  4. 運用管理

    DX時代にIBM i は継続利用できるのか? モダナイゼーション実施で考えておくべき5つの視点

  5. セキュリティ

    サイバー攻撃でPCに何が起きている? サイバーディフェンス研究所の名和氏が語るフォレンジックのいま

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]