トレンドマイクロは、新組織「Cybersecurity Center of Excellence(CoE)」を2021年1月に新設すると発表した。取締役副社長の大三川彰彦氏の直属組織として約50人で組成され、同社製品の安全性評価(トランスペアレンシー・センター)、脅威情報活用(スレット・インテリジェンス・センター)、人材育成(セキュリティ・ナレッジ&エデュケーション・センター)の3テーマを手掛けるという。
トランスペアレンシー・センターでは、製品や・サービスの部材調達、製造、販売、利用時などサプライチェーン全体におけるさまざまな安全性を評価する。例えば、オープンソースソフトウェア(OSS)への不正プログラムの混入や脆弱性の検査不正コード侵入など改変の際などのトレーサビリティーを確保する。
スレット・インテリジェンス・センターでは、国内を標的にした高度なサイバー攻撃や 特定企業から窃取された情報、特定企業へサイバー攻撃を行うための情報などを世界的に局所的に分析し、法人企業や政府機関、セキュリティ団体に提供する。
セキュリティ・ナレッジ&エデュケーション・センターは、デジタルトランスフォーメーション(DX)の実現を目的に、一般社員やセキュリティ担当者、CISO(最高情報セキュリティ責任者)、戦略マネジメント層、経営層、サイバー犯罪捜査員などに教育を行う。同社は国際刑事警察機構と連携し、これまで100以上の国・地域の約500人に訓練を実施したという。