NTTテクノクロスは、スマートフォンや業務システムなどのカメラを、対象の商品や機器にかざすだけで、個数や型番、マニュアルなど、調べるのに時間がかかる情報を瞬時に表示する画像認識AI(人工知能)サービス「MoxiFinder」を12月中旬から販売する。
MoxiFinderの利用イメージ(出典:NTTテクノクロス)
このサービスには、NTT研究所が開発した変形対応アングルフリー物体検出技術を活用しており、最小限の学習データで正確な画像認識を実現し、省力化やミスの削減を支援する。
袋やパウチなど、元の形から変形しやすい物でも、AIが高精度に認識することが可能だという。一般的に、変形した対象物から元の物を認識させるには、膨大な量の画像データを学習させる必要があったが、MoxiFinderでは従来の10分の1程度の学習で認識できるとしている。
見た目の特徴が少ない物でも、色や形などの特徴からAIが複合的に認識する。例えば車の部品交換において、部品にタグやラベルがなくても、画像から認識して交換すべき部品の特定にかかる時間を削減するという。
さらに複数の物を混在させて撮影しても、それぞれ認識することが可能。そのため、物流倉庫での出荷検品や小売店での棚割りなど、複数の物も一括で認識して管理できるとしている。