関西ペイント、経費精算システム稼働--電子保存で領収書添付が不要に

藤代格 (編集部)

2020-11-27 06:30

 総合塗料メーカーの関西ペイント(大阪市中央区、連結従業員数1万6459人)は、グループ会社2社とともに経費精算システム「Ci*X Expense(サイクロス エクスペンス)」を稼働。電子での保存やコーポレートカードを活用し、経費精算業務の効率化とペーパーレス化を推進するという。11月26日、開発する電通国際情報サービス(ISID、港区)が発表した。

 画像のアップロード時にタイムスタンプを自動付与できるため、電子帳簿保存法に基づくスキャナ保存制度を対応可能。国税関係書類を電子保存し、定期検査後には紙の書類を廃棄できるという。

 10月1日から施行した改正電子帳簿保存法で認められた、キャッシュレス決済時の電子的な明細を紙の領収書に代替えできる制度も活用。コーポレートカード(法人向けクレジットカード)機能で領収書添付を不要にすると説明している。

 各社固有の旅費規程に応じた手当の自動計算、交通系ICカードやコーポレートカード利用明細と連携しての精算に対応でき、現場部門の入力負荷を低減。上長や経理部門の承認時差戻し、再承認などの手間も削減するという。外出先からの申請、承認も可能。

 関西ペイントは、2015年からISIDの人的資源管理(HRM)システム「POSITIVE」を人事、給与システムとして活用。柔軟かつタイムリーに連携でき、運用負荷を軽減できるという。

 クラウドのインフラからアプリケーションまでを専用環境で構築、運用、管理するISIDのマネージドクラウドサービス「PAS」を活用できるため、必須要件とされていたクラウドでの提供をクリア。堅牢性の確保と負荷軽減を両立するとしている。

 ISIDが2018年から提供するCi*X Expenseは、インフラ運用までをクラウド提供できる点のほか、6つの機能を特長に打ち出すサービス。

インフラ運用を合わせた7つを特長としている(出典:ISID)
インフラ運用を合わせた7つを特長としている(出典:ISID)

 税別ライセンス価格は、最小構成となる300人までが480万円。1000~2000人の場合、1160万円。

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