本記事は楽天証券が提供する「トウシル」の「TOP 3分でわかる!今日の投資戦略」からの転載です。
今日のポイント
- 日本株の最大の買い手は日本銀行
- 「日経平均の動きを決めるのは外国人」である事実は変わらない
- 外国人から見ると日本株は「世界景気敏感株」
- 「日本株は長期投資で買い場」の見方を継続
これら4点について、楽天証券経済研究所長兼チーフストラテジストの窪田真之氏の見解を紹介する。
日本株の最大の買い手は日本銀行
日本株市場で日本銀行の存在がどんどん大きくなりつつある。日銀は日本株のETF(上場投資信託)を年間12兆円を上限に買い入れる金融政策を実行している。売りはせず、買いだけだ。累積買い付け額は約35兆円に達している。
日本銀行による日本株ETFの累積買い付け額推移:2011年1月~2020年10月

出所:ブルームバーグより作成
日銀は、2015年から買い付けペースを引き上げている。2015年は年3兆円(月間約2500億円)の買い付けを実施。2016年に入ってから年3兆3000億円(月間約2750億円)とした。2016年8月から買い取りペースをさらに大幅に引き上げ、年6兆円(月間約5000億円)とした。
そして、コロナ危機で日本株が暴落した2020年の3月から暫定的に買い入れの上限を年間12兆円まで拡大すると決めた。