Microsoftは米国時間11月30日、「Windows Insider Program」のテスターを対象に「Windows Feature Experience Pack」のテストビルドを初公開した。機能パックの「バージョン120.2212.1070.0」は、Betaチャネルに登録しているテスターに提供される。
Microsoftの幹部らはこの日まで、Windows Feature Experience Packの内容について話すことを拒んできた。筆者は以前、機能パックについて「Windows 10」のOS本体から独立してアップデート可能な機能をまとめたものだと報じた。Microsoftは同日付のブログ投稿で、機能パックが実際にそういうものだと認めた。
(最近リリースされたWindows 10をPCにインストールしている場合は、Windows Feature Experience Packが既にインストールされているのを確認できる。筆者が6月に機能パックについて記事を書いたときには、アップデートされた「切り取り&スケッチ」やテキスト入力パネル、サジェスチョン機能が加わったシェルのユーザーインターフェースが含まれていた)
Microsoftの目標は、Windows Feature Experience PackをWindows 10の大規模な機能アップデートを待たずに顧客に新たな機能向上をもたらす手段にすることにある。
MicrosoftのBrandon LeBlanc氏は、ブログで次のように述べている。「最初にWindows Insider Programでこのプロセスをテストすることにより、将来的に(Windows Feature Experience Packの)範囲と公開頻度を拡大したいと考えている」
Microsoftの目標は、ビルドや累積アップデートのように「Windows Update」を通じて、Insiderテスター(最終的には一般ユーザー)にWindows Feature Experience Packのアップデートを提供することだ。
30日に公開されたWindows Feature Experience Packでは、スクリーンショット機能とタッチキーボードの2つが新たに改善されている。テスターは、内蔵のスクリーンショット機能(「WINDOWS」+「SHIFT」+「S」キー)を利用し、画面をキャプチャーして「File Explorer」内のフォルダーに直接貼り付けられるようになる。また、2-in-1型タッチデバイスを縦に使うときに、タッチキーボードの分割モードも利用可能になる。
BetaチャネルのInsiderテスターが30日に公開された機能パックをテストするためには、、「Windows 10 20H2」の「Build 19042.662」をインストールしておく必要がある。Microsoftは10月に、一般ユーザー向けにWindows 10 20H2をリリースし、この数週間、Insiderプログラムを通じて、リリースされた最終版に対する累積アップデートをテストしてきた。
Microsoftは、「Windows 10 21H1」のリリースがあるかどうか、あるとしたらいつになるのか、まだ明らかにしていない。さまざまなリーク情報によると、「Windows 10 21H2」(開発コード名「Cobalt」)は2021年後半にリリースされ、かなり大規模なアップデートになるようだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。