サイバーセキュリティ企業NortonLifeLock(前Symantec)は現地時間12月7日、ドイツのアンチウイルスソフト企業Aviraを、バーレーンに拠点を置くInvestcorp Technology Partnersから現金3億6000万ドル(約375億円)で買収することで合意したと発表した。
提供:Avira
当局の承認と通常の取引完了条件に従い、買収は2021会計年度第4四半期に完了する見通しだ。買収完了後、Aviraの最高経営責任者(CEO)Travis Witteveen氏と最高技術責任者(CTO)Matthias Ollig氏は、NortonLifeLockの幹部チームに加わる。
NortonLifeLockはこの買収によって、国際市場での展開を加速したい考えだ。
Aviraは欧州連合(EU)域内で強力なユーザー基盤を築いている。同社は世界中のユーザーに無償のセキュリティソフトウェアを提供するフリーミアム型のビジネスモデルを採用していることで知られている。
Aviraの無償ソフトウェアは3000万台以上のデバイスにインストールされている。また同社は、150万以上の有償顧客を抱えているという。
Aviraは1986年、Tjark Auerbach氏がドイツで創業した。2012年には1億を超える顧客を擁していた。
Auerbach氏は、2020年4月に同社を1億8000万ドル(約190億円)でInvestcorpに売却すると発表していた。
Symantecのエンタープライズ向けセキュリティ事業は2019年、Broadcomが107億ドル(約1兆1300億円)で買収した。NortonLifeLockは現在、Symantec時代からのコンシューマー向けポートフォリオを展開している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。