調査

CASB運用監視サービス市場、2019年度は前年比2倍強に成長--ITR調査

NO BUDGET

2020-12-09 09:31

 ITRは、国内におけるCASB(Cloud Access Security Broker)運用監視サービス市場の推移と予測を発表した。CASBは、クラウド利用時のデータ保護、可視化、コンプライアンス、脅威防御などを担保し、セキュリティリスクへの対処を可能にする。

 それによると、同市場の2019年度の売上額は3億4000万円で、前年度の2.4倍に急成長した。同サービスの提供ベンダーは増加しており、本格的な市場形成が期待されることから、2020年度は引き続き2倍以上の伸びにより7億円に達すると予測される。

CASB運用監視サービス市場規模推移および予測(2018〜2024年度予測)
CASB運用監視サービス市場規模推移および予測(2018〜2024年度予測)

 CASBはクラウドセキュリティ対策として近年成長を続けている。しかし、専任要員の不足などから自社ではCASBを運用しきれていない企業が多いのが実情で、CASBを構築・販売しているベンダーが運用監視サービスをメニュー化し、セットで提案するケースが一般化しつつある。

 ITRでは、ユーザーのワークスタイルがオフィスワーク主体からテレワーク(リモートワーク)主体へ変化することで、クラウドサービスの利用がさらに加速しているとしている。これを背景に、クラウドサービスの利用に当たってはさまざまなリスクを低減して安全に利用する上でCASBが必要不可欠になっているとした。さらにCASBには多くの機能があり、使いこなすのが難しいため、ベンダーが運用を含めたサービスを提供することで、ユーザーは運用にかかる負荷を軽減できるとしている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

  4. ビジネスアプリケーション

    急速に進むIT運用におけるAI・生成AIの活用--実態調査から見るユーザー企業の課題と将来展望

  5. クラウドコンピューティング

    Snowflakeを例に徹底解説!迅速&柔軟な企業経営に欠かせない、データ統合基盤活用のポイント

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]