日立システムズは、「DXペーパーレス基盤サービス」の販売を開始した。税別価格は、パッケージ基本ライセンス費(一時費用)が100万円(100ユーザーの場合)、帳票ライセンス利用費(月額費用)が1帳票当たり10万円から。初期導入費(一時費用)は個別相談。
同サービスは、一般消費者が来店する金融機関、保険販売、自動車販売、不動産販売などの営業店舗における紙帳票や、各種業務システムで利用する紙帳票を電子化し、API(アプリケーションプログラミングインターフェース)連携により、情報システム部門や窓口担当者の業務を効率化する。

サービスのイメージ図(出典:日立システムズ)
同サービスは、日立システムズが金融機関で実績を積んできたノウハウを基に開発したもので、オンプレミスとクラウドでの提供が可能。紙帳票を電子化する機能を各業務システムごとに搭載するのではなく、各業務システムが共通に必要とする機能を独立のレイヤーとして搭載することで、低コストでの紙帳票の電子化を図る。
また、現在運用している既存の紙帳票のフォーマットや項目を変えることなく電子化を可能にすることで、電子化のための大幅な業務フローの変更が不要となり、情報システム部門や店舗の窓口担当者の業務負荷を抑えながらペーパーレス化を実現する。
加えて、タブレット上で手書き入力したサインの筆跡を画像の電子データとして保存するほか、書き順や筆跡などのストローク情報を暗号化して保存することで複製/改ざんを防ぐ機能や、帳票ごとに保存期間を設定する機能もある。
さらに、紙が主流の業務や紙記入の運用を極力変更したくないという現場のニーズに対応し、専用バインダー上で紙帳票に手書きすることで紙帳票自体を残すと同時に、手書きの内容を改めてシステムに入力する手間を省くオプションサービスも準備中だという。