2019年比3割増の電子契約、「業務効率化」で関心--「メリットの浸透」が課題

藤代格 (編集部)

2020-12-21 07:15

 電子契約導入率は2019年比3割増、「導入済」「興味あり」は6割――。12月18日、ペーパーレス化サービスを提供するペーパーロジック(品川区)が電子契約に関する実態調査を発表した。

 法務、財務、経理、人事の各部門に所属する東京都内在住者108人を対象に11月24日に調査している。

 電子契約の認識率は全体の83.3%。その中の導入率は63.3%で、「未導入、把握していない」は36.7%だったという。2019年の調査と比較して34.5ポイント向上したとしている。

 「未導入、把握していない」36.7%のうち、導入に興味を示したのは63.6%。そのうち90.5%は「業務効率化」の観点に関心があったという。次いで「印紙税削減」「文書保管費用の削減」が同率で66.7%と続くとしている。

興味を示した63.6%の関心内容(出典:ペーパーロジック) 興味を示した63.6%の関心内容(出典:ペーパーロジック)
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 「導入に興味がない」36.4%に理由を聞くと、最多は「メリットを理解できない」の25.1%。「導入が大変」が16.7%と続いたという。

興味がない理由(出典:ペーパーロジック) 興味がない理由(出典:ペーパーロジック)
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 同社は、「コロナウイルスの感染拡大によるテレワークの日常化に伴い、2020年初期よりも電子化の流れが確実に進んでいる。電子化していない企業のメリットの理解、導入ハードルを下げられれば、より一層電子化が進む」とまとめている。

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