NECは12月22日、IT部門要員が2~3人以下の中小企業向けにサーバーやPCなどのIT運用業務を同社が行うサービス「NEC ICT Management Service and Technology」を発表した。2021年1月からさまざまな機能のメニューを順次提供する。
同サービスは、主に従業員300人以下の中小企業におけるIT部門要員の業務負荷の軽減を目的に提供するという。同社では、この種の規模の企業において属人的なIT運用業務が多く、IT部門要員がデジタルトランスフォーメーション(DX)向け業務へのリソースを割けることが難しいと指摘する。このため同社がリモートでIT運用管理業務を代行するサービスを開発したという。
サービスイメージ
当初のサービス内容と提供時期は、「Windows 10 パッチ管理サービス」と「PC月額利用サービス」が2021年1月から、「サーバリソースサービス」とICT機器監視通報サービス」が同年3月から提供する。また、これらの利用では、サービス利用企業内で「エッジサーバー」(NECのExpress5800)を設置する場合もある。
Windows 10 パッチ管理サービスでは、同社がサービス利用企業先で「Windows Server Update Services(WSUS)」サーバーの構築および運用テンプレートを用いたパッチ適用管理業務を行う。利用料は月額4万5900円。「PC月額利用サービス」では、同社がモバイルノートPCを月額料金で貸与し、ヘルプデスクや修理受付、予備機の手配、故障機の復旧などの業務を同社が代行する。利用料はPC1台当たり月額5800円となる。ともに作業工数を約70%削減するという。
サーバリソースサービスは、エッジサーバーのリソースを同社がリモートで運用および監視する。利用料は8GBメモリーの場合が月額2万8000円、同16GBメモリーの場合が月額4万4000円になる。
ICT機器監視通報サービスでは、サービス利用企業のサーバー(当初はNEC、日立製作所、HPE、デル製品)とネットワークスイッチ、ルーター(当初はアライドテレシス、バッファロー製品)のPingによるリモート監視、SNMPによる故障検知や障害発生の自動メール通報、原因調査を行う。料金は、基本料金が月額2万8850円(サーバリソースサービスと同時利用の場合は不要、監視対象IPアドレス1件込み)、監視対象IPアドレスの追加料が1件当たり月額850円となる。
将来的に各種業務部門向けICTサービスとして拡充していくという。