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マイクロソフトやAWSの支持を得て、プログラミング言語「Rust」を使用するプロジェクトが増加中

Liam Tung (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部

2020-12-22 12:55

 どのような新しいプログラミング言語も、開発者や組織の受容を経て、明るい未来を確保するには、コアとなる支持者層を築く必要がある。Mozillaが開発した「Rust」は、2015年にバージョン1.0をリリースして以来、それを首尾よく達成しているようだ。

 Rustプロジェクトが2020年第1四半期に実施した開発者調査には、約4000人弱の開発者が参加し、その多くは定期的にRustを使用していなかった。しかし、2020年9月の調査には、過去最高の8323人が集まり、実際にRustを使用しているという回答者は83%に達した。

 Rustは、MicrosoftとAmazon Web Services(AWS)のエンジニアの支持を得たことから、Stack Overflowの調査で開発者から「最も好まれている」とされがならも、一部の開発者しか使用していなかった言語から、上位プログラミング言語の1つに仲間入りするまでに成長した。

 Mozillaは当初から、「Firefox」ブラウザー向けレンダリングエンジン「Servo」を構築するために、Rustを使用していた。しかし今では、Microsoftが「C」や「C++」で書かれた「Windows」や「Office」のコードにあるメモリー関連のバグを排除するために使用しているほか、AWSも同社の開発者ツール、インフラ、相互運用性などの長期的戦略で、重要要素と見なすようになっている。AWSに関して言うならば、RustはC++とJavaに肩を並べる人気ぶりだ。また、同プログラミング言語は6月に、TIOBEのプログラミング言語ランキングでトップ20入りを果たしている。

 Rustはこれまで、習得までに時間がかかることや、ソフトウェアライブラリー不足、また組織が他の言語に投資していることなどが、障壁となっていた。しかし昨今は、コントリビューターを巻き込んだ取り組みや、Rustのコンパイラー、パッケージ、クレートを向上する約束などを通じて、開発者の支持を勝ち取っているようだ。

 またRustは、ある程度の規模のプロジェクトでも、以前より頻繁に使用されるようになった。2019年の調査では、コードが1万行以上のプロジェクトで使用しているという回答者は34%だったが、2020年は44%に増加していた。

 しかし、Rustプロジェクトは、C++や「Python」のような主要な言語との相互運用性を改善する必要性を認めている。

 例えば、10万行以上のコードベースで作業するRustユーザーの間で最も要望が高いのは、C++との相互運用性の向上と、コンパイル時間の短縮だ。そして相互運用性の向上が望まれているトップ言語は、C++ (21.7%)、次いで「C」 (17.6%)、Python (16.9%)、「JavaScript」 (11.2%)、「Go」 (10.3%)、Java (7.7%)となっている。

 回答者の半数は、とりわけコードが1万行以上の大規模なコードベースで、コンパイル時間が短縮されたと感じている。また回答者の3分の2が、ライブラリーのサポートも改善されたとしている。

 安定性については、最新のソースコードを用いた「Nightly」版が「十分に安定している」と感じたため、4分の1以上がNightlyを使用していた。残りの回答者は、現行の安定したリリースを使用していた。

 「不具合を見つけるために、Nightlyのテストに依存しているため、これは非常によい兆候だ。Nightlyでも、役立つのに十分な安定性を持っていると同時に、継続的な修正を行えることを意味しているからだ」(Rustプロジェクト)

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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