みずほ銀行は、東京・丸の内に竣工したみずほフィナンシャルグループの新本社「みずほ丸の内タワー」でのネットワーク管理にシスコシステムズの「Cisco DNA Center」を導入した。シスコシステムズとみずほ情報総研が12月22日に発表した。
みずほ丸の内タワーは11月に竣工し、みずほフィナンシャルグループ各社の本社機能を集約している。ここには金融業界最大規模という1500台以上のルーターやスイッチ、無線コントローラーなどのネットワーク機器が導入されている。
みずほ銀行では、新本社のネットワーク環境について、複数のロケーションや部門を統合、管理するマルチドメインアーキテクチャーをベースにした運用自動化によるコストの最適化とデジタル変革(DX)の実現に向け、仮想化基盤を活用するDNA Centerでこれを構築した。これにより、導入や運用の工数削減、設定の一元管理、バージョン変更の際の一括管理による作業工数が削減、機器故障時の交換作業の簡素化などが大幅に効率化されるとする。
また運用最適化では、分析機能による無線クライアントの障害対応の簡素化、人工知能を使った分析による問題解決案の提示といった効率化を図る。データセンターネットワークでは、大規模スイッチ環境構成の簡素化と自動化、アンダーレイ構築による作業工数の低減、機器故障時の交換作業の簡素化を実現するとしている。
加えて、コミュニケーション/コラボレーションの活用では、Cisco Unified Communication、Cisco Webex Meetingsを強化した。今回のシステム導入では、シスコのカスタマー エクスペリエンス部門が支援し、ネットワークの設計や部門を超えたナレッジの共有、運用開始後の継続的サポートなどのサービスを提供するという。