Googleは米国時間12月18日、「YouTube」「Gmail」「Google Cloud Platform(GCP)」などのサービスにアクセス障害を引き起こした同社のグローバル認証システムの不具合について、ストレージの設定値が誤って「ゼロ」とされていたことが原因だったと明らかにした。
この障害が発生した14日、Googleは暫定的な分析結果を公表し、ストレージのクォータ自動管理システムの不備が根本的な原因だったと述べ、この不備によって認証を一括管理するシステムへの割り当て容量が減少した結果、ユーザー認証処理を必要とするGoogleの多数のサービスがアクセス不能に陥ったと説明していた。
この障害は50分ほどで解消したが、世界中の数十億のユーザーがGmailやYouTubeなどにアクセスできなくなった。また、GCPをコンピューティングリソースとして利用している企業も影響を受けた。
Googleが18日に公開した詳しいインシデントレポートによれば、短期間ながら大規模な影響を与えたこの障害は、認証システムにストレージを自動で割り当てるために同社が使っていた古いストレージクォータシステムによって、「ゼロ」エラーが引き起こされたことが発端だったという。
Googleによると、同社が新しいクォータシステムへの移行の一環として、10月に「Google User ID Service」に対して行った変更が、この不具合の遠因となったという。
「新しいクォータシステムにUser ID Serviceを移行する作業の一環として、User ID Serviceをこの新しいクォータシステムに登録するための変更が10月に行われた。だが、以前のクォータシステムの一部が残されたままとなり、User ID Serviceで利用する(ストレージの)容量を誤ってゼロと報告していた」と、このレポートでは説明している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。