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インテック、「FIWARE」活用のIoTプラットフォーム開発--富山県の3自治体で実証へ

大場みのり (編集部)

2020-12-24 18:00

 インテックは12月24日、センサー情報を収集/分析/可視化するIoTプラットフォームを開発し、富山県滑川市、南砺市、上市町の協力のもと、自治体業務の効率化や課題解決に向けた実証実験を開始すると発表した。

 同プラットフォームでは、データ共有基盤の「FIWARE(ファイウェア)」とソニーネットワークコミュニケーションズが提供するLPWA(Low Power Wide Area)の無線通信サービス「ELTRES IoTネットワークサービス(ELTRES)」を採用している。これにより、IoT環境を短期間で導入できるとともに、全国で利用することが可能となる。

 同プラットフォームにより、児童や高齢者の見守り、雨量の観測、田畑の環境監視など、自治体が抱えるさまざまな課題を解決し、職員の業務負荷削減と住民サービスの向上が期待される。

自治体IoTプラットフォームのイメージ(出典:インテック)
自治体IoTプラットフォームのイメージ(出典:インテック)

 実証実験では、滑川市、南砺市、上市町それぞれの課題に対し、IoTプラットフォームを活用する。

 滑川市では2021年1~7月の間、河川の水位を監視する。同市は長年水害に悩まされており、河川の改修や放水路の整備など、水害対策に力を入れている。今回は、住宅密集地に流れ込む伝五郎川に水位センサーを設置し、水位変化の遠隔監視や危険水位のメール通知を行い、水害対策に役立つかを検証する。

 南砺市では2021年1月中旬~2月の間、除雪業務の可視化を行う。同市の山間部は豪雪地帯で、毎年11月に除雪対策本部を立ち上げて冬に備えている。今回は、除雪車にGPS(全地球測位システム)を搭載し、除雪車の位置情報や市道の除雪状況をデータ化するとともに、除雪作業の実態を可視化することで、除雪業務の委託料を精算する際の証拠や、除雪担当エリアを見直す際の参考データとして活用できるかを検証する。また、積雪量を確認しにくい山間部に積雪センサーを設置し、除雪の必要性について遠隔監視ができるかも検証する。

 上市町では2021年1月中旬~3月中旬の間、獣害対策を行う。同市では、町鳥獣被害防止計画を策定し、町と鳥獣被害対策実施隊が被害防止に取り組んでいる。箱罠に餌を仕掛ける作業や捕獲確認のため、定期的に現地で作業をする必要があるが、冬に箱罠の設置場所である山間部に人が入るのは負担が大きい。そのため今回の実証実験では、箱罠にセンサーを設置して捕獲状況を遠隔で確認することで、現地確認作業の負担軽減に役立てられるかを検証する。

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