PDF Report at ZDNET

仮想マシンとの一元管理でコンテナーが本格離陸

PDF Report@ZDNET

2020-12-25 07:00

 IDC Japanは5月、仮想化技術のコンテナーおよびKubernetesの日本企業での導入状況に関する最新の調査結果を発表した。

 コンテナーを本番環境で使用している企業は14.2%で、2019年の前回調査から5ポイント増加し、着実に導入が進んでいることを示す。「コンテナーを知らない」という回答は同20.9%から7.9%と大きく減少した。

 本番環境で導入を開始した企業には、新たな技術に保守的なイメージもある三井住友銀行や三菱UFJ銀行などのメガバンクも含まれる。デジタルトランスフォーメーション(DX)を実現するインフラ環境として、コンテナーの開発生産性、拡張性と可用性、低コスト性が広く認められてきている状況だ。

 コンテナー環境を提供する企業として、Amazon Web Services(AWS)、Google、Microsoft、IBM傘下でOpenShiftを提供するRed Hatなどが挙がる。ここで、今後導入が注目される製品がVMware Tanzuである。Tanzuは、コンテナーの管理ツールのデファクトであるKubernetesの新しい提供形態という位置づけである。特徴は、コンテナーと仮想マシンを一元管理できることだ。

 多くの日本企業が、これまで仮想マシン上にERP(統合基幹業務システム)などさまざまなIT資産を保持している。Tanzuにより、そこから生まれるデータを活用し、DXを実現するアプリケーションをコンテナーで構築するといった使い方が可能になってくる。

 いわゆるSystems of Record(SoR)とSystems of Engagement(SoE)を一元利用できるシステムといえ、実用性が高い。導入が進むコンテナーについての記事を集めた。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]