稲畑産業、「SAP S/4HANA」への移行を9カ月で完了--海外拠点10カ国で活用

NO BUDGET

2020-12-25 10:29

 稲畑産業は、基幹システムを「SAP ERP」からERP(統合基幹業務システム)スイート「SAP S/4HANA」へのコンバージョン作業を9カ月で完了した。この基幹システムは、海外拠点10カ国で利用するもので、移行プロジェクトは三井情報が支援し、同社の「MKIマネージドサービス for SAP S/4HANA」が採用された。また基幹システムのコンバージョンと同時に基盤を「Microsoft Azure」に移行している。

利用イメージ
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 MKIマネージドサービス for SAP S/4HANAはSAP関連の機能が拡充しているAzure基盤をベースにSAP S/4HANAをマネージド型で提供しており、一般的なPaaSで対象外となる移送管理やユーザー管理なども標準サービスに含むため、情報システム部門の負荷を大きく削減できる。

 三井情報ではSAP S/4HANAへのコンバージョン方法を体系的に標準化し、強固なアライアンスを組むインドのTech Mahindraの豊富なリソースとSAPの知見を融合することで、コンバージョン期間の大幅な短縮とコスト低減を可能にした。

 また同サービスは基幹システムとAzure基盤に加えて一部周辺システムもマネージドサービスとして利用可能なため、稲畑産業では運用にかかるリソースとコストの削減にもつながったという。

 稲畑産業ではSAP ERPをプライベートクラウドで利用していたが、SAP S/4HANAへのコンバージョンに当たり複数のマネージドサービスを比較し、個社要件への柔軟性と今後のサービス範囲の拡大を視野に入れ同サービスを採用した。

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