Microsoftは米国時間1月6日、「Windows 10」への搭載を検討している「News and Interests」（ニュースと関心）という新機能のテストを「Windows Insider Program」のDevチャネルで開始すると発表した。この機能では、ニュースや天気、その他の情報といったフィードを個人の好みに応じてカスタマイズできる上、タスクバーから直接この種のウィジェットにアクセスしたくないというユーザーのために、完全に無効化することもできるようになっている。
提供：Microsoft
同日Devチャネルからリリースされた新規ビルド「Build 21286」は、RS_PRERELEASEブランチからのものとなっている。これは、同機能が今後のWindows 10の機能アップデートで登場するかどうか未定であることを意味している。この機能がテストに通った場合、今秋にリリース予定の「Windows 10 21H2」に搭載されると筆者は推測している。
この新機能は、Microsoftが「Launcher」アプリや、「Bing」検索のページの売りとしているニュースフィードとよく似たものとなっている。同機能をタスクバーのアドオンにするという決定は、「Surface」チームと「Windows」チームが最近重視している「作業の流れにとどまる」というコンセプトにのっとったものだ。つまり、タスクバー上のアプリを見れば済むのに、別のアプリをロードする時間を取る必要などないのではないかというわけだ。
この新たなフィード機能は、Bingや「Microsoft Edge」「MSN」、各種のコンテンツサービスを横断して活動する、同社の「Web Experiences Team」（WebXT）による成果物である可能性がある。2020年9月の記事で執筆したように、WebXTは新たなホームページや新たなタブページのインターフェースを、Bing広告を活用して生み出すために、「Microsoft Office」チームやWindowsチームと力を合わせている。またMicrosoftの最近の人材募集ページには、WebXTは「Bingやコンテンツフィード、EdgeといったWebXTの中核事業向けのコマースを活性化させる大規模決済サービスの構築も進めている」と記されている。
同社によると、News and Interestsフィードはアドフリーなエクスペリエンスとなり、顧客からのフィードバックに基づいて時とともに進化していくという。
この機能は現在、米国、カナダ、英国、オーストラリア、インドのWindows Insidersに提供されている。この機能を使用するには、「Chromium」ベースの新たなEdgeブラウザーのインストールが必要となる。同社は、「このエクスペリエンスの複数のバリエーション」をテストしているため、「一部のインサイダーは他のインサイダーとは異なるエクスペリエンスを目にすることになる」としている。
Build 21286にはこの他にも複数の新機能が搭載されている。まず、「Settings」（設定）アプリ内から「Storage Spaces」（ストレージスペース）の作成や管理が可能になっている。ストレージプールやストレージスペースの作成のほか、ディスクの削除やストレージプールの最適化などが可能になっている。また、「Windows Subsystem for Linux」（WSL）ディストリビューションの起動時に任意のLinuxコマンドを実行するオプションも追加されている。さらに「Set time zone automatically」（タイムゾーンを自動的に設定する）設定にもいくつか変更が加えられている。
これらの機能や、Build 21286での修正や既知の問題については、Microsoftのブログ記事で詳細が説明されている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
