EC(電子商取引)支援やSaaS(Software as a Service)事業などを展開するHameeは、SaaS型ECプラットフォーム「ネクストエンジン」の拡張機能として、人工知能(AI)を活用した全自動メルマガ運用アプリ「manekine」をリリースした。
ネクストエンジンのデータをmanekineが分析し、購読者ごとに商品を選定してメルマガを自動生成する。購読者一人ひとりの状態から送信時間を調整することで、開封率やクリック率の向上を図る。
ネクストエンジンは、受注、発注、仕入、在庫、分析など、ネットショップに必要な機能を集約するプラットフォーム。登録店舗数は3万3114店舗に上る(2020年10月31日時点)。
Hameeが運営するスマートフォンアクセサリーのEC店舗「Hamee本店」では、メルマガの配信ニーズはあるものの、販売促進活動において優先順位が高まらないという声があった。また、ネクストエンジンを利用中のEC事業者へのアンケートの結果、メルマガ運用は業務の負担が大きく、かつ自律的な運用を望む声が多いことが判明した。こうしたことを背景にアプリの開発が開始され、複数のEC事業者の協力のもと、2020年6月からクローズドベータテストを実施し、今回のリリースに至った。
同社では、manekineを利用することで、これまで業務負担の大きかったメルマガ運用の簡便化を実現し、メルマガ運用に費やしていた時間や労力を他のクリエイティブな業務に活用することができるとしている。
利用料金は、月額3000円から。より多くのEC事業者に利用してもらうことで、AIの精度向上が期待されるほか、継続的な機能の追加/改善を予定しているという。